【不思議】忌み名の風習

呪い・怨念,妖精・小人・神話・昔話

 

18 : 本当にあった怖い名無し : 2011/04/14(木) 18:53:38.22 ID:uMKBwo/TO

ぜんぜん怖くないけど、我が家にもちょっと奇妙な風習があったのを思い出した。

 

父方の祖母の家系は東北の郷士の出だったらしく、
祖母とその姉(どちらも故人)、祖母姉の子供たち(存命)は、全員『二つ名』を持っている。
戸籍上の名前とは別の通り名みたいなもので、正式な公文書以外にはそちらの名前を使う。
うちの祖母は、年金通帳から銀行や郵便局の通帳まで通り名で作っていたが、
昔は今みたいに本人確認がうるさくなかったので、大丈夫だったらしい。
父の従兄弟たちも、普段はこの二つ名で通していたので、
子供の頃は、そちらの親戚から来た年賀状に書かれた名前が違うのが、不思議でたまらなかった。

 

 

19 : 続き 2 : 2011/04/14(木) 18:57:43.35 ID:uMKBwo/TO

一方、我が家では二つ名を持っているのは祖母だけで、
うちの父親も、祖母が前の婚家で産んだ子供たち(伯父伯母)も戸籍上の名前だけ。
孫である私と姉も二つ名は持っていない。
この二つ名にどんな意味があるのかと祖母に訊いたことがあるが、
「悪いものを寄せ付けないためだ」としか教えてくれなかった。

 

うちの一族は死別・離婚・再婚がやたらと多くて、晩婚や生涯独身も珍しくない家系。
祖母自身も、海軍士官だった婚約者が戦死したため農家に嫁がされ、子供二人をもうけたところで旦那が病死。
そのまま旦那の弟の嫁にされそうになったので婚家を逃げ出し、
鳶の頭をやっていたうちの祖父と駆け落ちした経歴の持ち主。
どうやら農家に嫁いだ時点で、子供に二つ名をつけるのをやめてしまったらしいのだが、
祖母の子供たちは全員貧乏で、離婚→再婚している人ばかり。
うちの父親も二度結婚したが、二回とも嫁に逃げられ、アル中で入退院を繰り返した挙句に頓死。
その娘である腹違いの姉は、21で最初の結婚をしたが、子なしのまま離婚→元旦那の弟と再婚。
妹の私は、父親の面倒を見ているうちに婚期を逃し、独身のままアラフォー突入。

 

一方、商家に嫁いだ祖母の姉一族は、全員が家庭にも経済的にも恵まれている。
祖母がじぶんの家系にも二つ名をつけていてくれたら、と思わないでもないが、
時代が変わったのだから仕方がないのかもしれない。

 

 

20 : 本当にあった怖い名無し : 2011/04/14(木) 19:12:07.48 ID:tzQQWmR9O

忌み名の風習

 

 

21 : 本当にあった怖い名無し : 2011/04/14(木) 19:19:31.10 ID:uMKBwo/TO

>>20
忌み名って武家じゃなくてもあったのかな?
曾祖父は明治末期に北海道に入植して農家やってたんだけど、
出自もはっきりしなくて、東北のどこかの県の郷士の四男としかわかってない。
生前の写真が残ってるけど、武家っぽい髷に丸眼鏡かけて刀を差してるんだよね。
郷士って帯刀許されてたっけ?

 

 

22 : 本当にあった怖い名無し : 2011/04/14(木) 20:01:15.57 ID:Ue+wofga0

祖母姉の一族は、これから生まれてくる子たちにも二つ名を付け続けるのかな?
現代生活でどんなふうに使っていくのか、好奇心だけど興味ある。

 

 

23 : 本当にあった怖い名無し : 2011/04/14(木) 20:15:56.27 ID:uMKBwo/TO

>>22
祖母姉の孫たちで二つ名があるのは、祖母姉の長男の息子だけ。
祖母姉次男のところは、普通に戸籍名だけで、彼らは自分の父親や祖母が通り名を使うことに否定的。
子供の頃に父の従兄弟たちを通り名で呼ぶと、「父さんの名前はそれじゃない」と怒ってた。
父が亡くなる前に色々と問題をおこしたせいで、そちらとはもうつきあいがなくなったけど、
父の従兄弟たちはみんな社会的地位も高いから、幸せな生活をしてるんじゃないかな。

 

 

24 : 本当にあった怖い名無し : 2011/04/14(木) 20:42:54.72 ID:Ue+wofga0

>>23
そうか~。やっぱり今の時代だと違和感のほうが強いものね。
ところで、郷士も帯刀はOKだったんじゃないのかな?
県は違うけど、坂本龍馬とか郷士だったような。

 

 

25 : 本当にあった怖い名無し : 2011/04/14(木) 20:55:32.43 ID:tblAMhX0O

忌み名はわりとよくある風習。
uMKBwo/TOには申し訳ないが、話を客観的に聞いてると、
二つ名とuMKBwo/TO一族の不運は関連性がなく、祖母が今で言うDQNでそうなった気がする
家系に纏わる因果と言えなくもないけど、所謂DQNスパイラルに陥ってるだけじゃないかな?
DQNスパイラルの中で育つと、周りがたまたまラッキーで自分が格別に不運に思えるけど、
ラッキーに見える人って見えない所で努力してる。
オカルト的な力のせいで不運…と思わずに、
「家族は大事だけど、家の家族はだらしない人達でもある」と受け入れた方が良いよ。
その方が今後のuMKBwo/TOの人生が楽になると思う。
多分、祖母の実家は比較的しっかりした家系で、祖母以外の兄弟はその家柄や躾を重んじて子供を育てた結果、
uMKBwo/TOの父親の従兄弟は社会的地位の高い人達になったんだろう。
そんなしっかりした家柄でも、祖母のようなDQNが出てくる事があるように、
DQN家系からしっかりした人物が輩出される事もある。
uMKBwo/TOがその『しっかりした人物』になって、家系の仕切り直しをすればいい。

 

キツい言い方してごめん。
祖母ちゃんをDQNと連呼して申し訳ない。

 

 

26 : 本当にあった怖い名無し : 2011/04/14(木) 20:55:52.59 ID:uMKBwo/TO

今の時代二つ名使ってたら、偽名扱いされて痛くもない腹を探られそうだしねw
こういうのも、時代と共に廃れていくものなんだと思う。

 

そうか、郷士も帯刀できたんだね。
ばあちゃんの話から、曾祖父=農民のイメージしかなかったんでピンとこなかった。
ていうか、貧乏農家の娘が海軍士官と婚約できたのも不思議だったんだけど、
元々の本家がそれなりに地位のある家ならあり得るのか。
しかし平成の現代、祖母実家も跡継ぎがいなくて断絶したそうだから、
当時の話を聞ける人もいなくなっちゃったのが残念だ。

 

 

28 : 本当にあった怖い名無し : 2011/04/14(木) 21:11:00.82 ID:uMKBwo/TO

携帯でちんたら書いてるうちにレス㌧クス

 

>>25
うん、今にして思えばばあちゃんはかなりdqnな人だったと思う。
でも、再婚したうちの祖父が寝たきりになった後、
介護をしながら女手ひとつで父を育て、母親に逃げられた孫二人を育ててくれた人でもあるから尊敬もしてる。
父や姉のことはそういう宿命だったんだと思うし、
私は好きな仕事をして自分一人食べていくには不自由しないから、別に恨んではいないなー。
むしろ、二つ名がなくなったことで、自由に人生を選べるようになったのかもしれないと思っておくことにする。

 

 

32 : 本当にあった怖い名無し : 2011/04/15(金) 19:16:41.70 ID:qdGWTpT40

士官は陸軍士官学校と海軍兵学校に行くとなれるから、たぶん家柄はそんなに重要じゃないと思う。
ただ、健康で頭がべらぼうによくないと入学できない。
むかしはお金持ちが優秀な子の面倒をみたりする風習もあったから、いろんな出自の学生がいただろうと思う。
人気沸騰したころは、一高と張るくらいに難しかったらしい。
首相や大臣もたくさん出てるよ。スレチごめんね。

 

 

33 : 本当にあった怖い名無し : 2011/04/15(金) 19:35:06.18 ID:k1mWTT2ZO

>>18‐19です、レスくれた皆さんありがとう。

 

>>32
曾祖父が入植した当時は、似たような境遇で北海道に渡って来た人も多かったから、
貧農でも子供には教育を、という家庭も少なくなかったのかもね。
うちのばあちゃんも、高等小学校を出て助産婦の資格を取ったらしいし。
その婚約者の写真も残ってるけど、いかにもインテリっぽいハンサムさんだ。
うちのじいちゃんも肖像画を見るとかなりの男前だから、ばあちゃん面食いだったのかもしれないw

 

 

Right Caption

キキ

忌み名は昔からよくある風習でどこにでもあったと思うよ。
まぁ今は偽名とか使うと犯罪に加担してるのかとか思われる可能性もあるから、時代と共に廃れるのはしょうがないよね。
ただ、それだけ平和というかクリーンな時代になったとは思うよ。
祟りや呪いなど、それらから守る手段も必要なくなった時代、という事でもあるからね