【オカルト】家鳴り住宅

アパート・マンション・ビル,不思議・奇妙・不気味

 

236 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/08/25(土) 12:03

高校の時の化学の先生はトンチンカンな人だった。
そんな彼の引っ越し先に奇妙なことがよく起きる。
誰もいない部屋にゼーハーという苦しげな呼吸音がしたり、
床下から突き上げるようにドスドスという音がしたり、
ある日は家中の鏡という鏡にヒビが入ったり。
彼は「家鳴りがひどい。欠陥住宅だ」と言っていたが、私たち生徒は「それは絶対に霊だ」と噂し合っていた。

 

 

236 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/08/25(土) 12:03

そんなある日、新聞部の連中が、彼の借家で15年前に自殺があったと載っている地元新聞の記事をたまたま発見。
「やっぱり霊だ」と私たち生徒が騒ぎ、彼も渋々ながら「霊なのかもしれない」と納得。

 

その日の夜から、彼流の除霊が始まった。
異音がする度に、彼は布団から出て部屋の真ん中に正座し、
「君はね、もう死んでいるんですよ。自分の宗教流儀に則って成仏したらどうですか。私に頼られても無駄ですよ。
 そもそも君は迷惑です。無関係な人間に迷惑をかけてでも、自分の希望を押し通すなんて身勝手過ぎます。
 君も、生きている時は社会人だったのでしょう?少しは常識というものを考えてですね・・・」
そういうお説教を音が止むまで、10日ほど続けたそうだ。

 

 

236 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/08/25(土) 12:03

そして最後の晩、いつものように異音がし、いつものようにお説教をかましていたら、
まるっきり人間としか思えないような霊体らしきものが現れ、
「申し訳ありませんでした」と謝罪し、異音はなくなったんだと。

 

以来、彼は『幽霊さえも降参する粘着説教教師』として、生徒たちに尊敬されることとなりましたとさ。

 

 

Right Caption

キキ

うむ・・・幽霊も根気よく話せばわかってくれるものなんだね。
まぁ元々は人間だからね。
もし家に幽霊が出たら、まずは対話からだね