【最凶の守護霊シリーズ】神域展開の姉
846 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 10:14:20 ID:YXVajOwn0
両親からの又聞きの部分が多いので、想像っていうか妄想な部分も多々あるので勘弁。
そのかわりマジ話です。
子供の頃、姉を含めた家族4人で出かけることがよくあった。
よくあったなんてレベルじゃなく、休みが合えば確実に出かけてた。
でもな、旅程が変だった。
俺んち北関東なのに、神奈川で一泊してネズミの国に行ったり、
どう見てもヤクザが大好きな黒塗りのあの車をレンタカーで借りてきたり、
民宿って話だったのにどう見ても普通の家屋だったり…。
今年の夏、帰郷した時その話になってな、さりげなく両親に聞いてみた。
そしたら両親、ケラケラ笑いながら言うんだよ。
「あれは除霊」だって。
847 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 10:15:25 ID:YXVajOwn0
意味がわからん俺に得意げに話す両親。
なんでも、俺の姉にはよくわからん浄化機能があって、姉が一晩いた場所は霊的にとても清められるのだそうだ。
…理屈は解った。納得はしないが。
「そういえば、高そうな旅館に泊まった時に、俺と姉美(仮名)だけ10人くらい泊まれそうな部屋で寝たことがあったな。
あれは子供心にも変だと思ってたんだ…」
「えーと、○○館だったかしらね?その部屋でじさt…」
「みなまで言わんでいい!つーことは、あれか、俺も実は浄化作用?」
「あんたにあるわけないじゃない、ケラケラケラ。あんた一緒の方が姉美も納得してたし」
「…、だろうな、俺、霊感無いし」
「あら、姉美だって全く無いわよ」
「そうなのか?」
「そうよ」
「じゃあ、なぜ浄化機能とか判るんだ?」
「そりゃあんた、先方から姉美へのご依頼だもの?」
「は?」
848 :本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 10:17:30 ID:YXVajOwn0
母の説明を簡約すると、『幽霊が出て困ってるので姉美さん貸してください』ってことだ。
「そんなに有名なのか?姉美は…」
「うーん、口コミで広まったのかしらねぇ?」
「そんな口コミ嫌だぞ…っていうか、毎回巻き込まれてた俺って完全に被害者だよな…
知らぬとは言え、自殺者の出た部屋とか、事故車とか、幽霊の出る物件に連れてかれたんだろ?」
「そりゃあんた、俺男(仮名)がいないと姉美がついて来なかったからじゃない」
「…そうなのか?」
「あら、気付かなかったのあんた?鈍感ねぇ。
姉美の定期入れの中に、あんたのプロマイド入ってたのよ♪」
「…初耳だぞ」
「ケラケラケラ、私たちが止めなかったら、間違いなくあんたの●貞は姉美に奪われてたわよ」
「さらっと怖い話するんじゃねーよ!」
「だって、中学生になるまで姉美は、あんたと結婚するって言ってたのよ。普通はお父さんて言うところなのにねぇ」
「知るかそんなの!それよりあれだ、その除霊とかで毎回マージンとかもらってたのか?」
「マージン、て言うか『旅行代』?」
「…よーくわかった…ていうか、姉美ってその道で食っていけるんじゃねーのか?」
「姉美にその気が無いから無理よ」
「もったいない…」
「でもね、選挙の時期になるとあの子引っ張りだこなのよ」
「なにゆえ?」
「選挙事務所の初陣式であの子がいると、100戦100勝なんだとか。○○○○○なんかも毎回来てるわよ、今回も」
「待て待て待て待て、○○○○○って国会議員の大臣じゃねーか(正確には元大臣)、それが姉美のところに?」
「そうよ、直々に!」
「お前が威張るな!
でも、以前言ってたな。選挙事務所で手伝って打ち上げでビール呑んだって…姉美って実は凄いのか?」
「さぁ…」
「…」
とりあえず親もこんな親なので、
姉美が悪の組織に利用されることも無ければ、世界平和のために利用されることも無いと思う。
しかし、なんていうか、姉に対する見方が少し変わったのもまた事実だ。
今年の夏も、家事手伝い脱却のために選挙活動でバイト代稼いでるそうだ。
姉の屈託のない笑顔がまた見たくなったので、とりあえず頑張ってくれ某県2区の自民党さん。
その場所が浄化されて神域みたいな感じになってしまうって事だよね・・・。
いったいどんな守護霊を連れているんだろうか・・・。
悪いモノを浄化して、良いモノを引き寄せる力。
現代じゃとてつもなく需要がありそうな力だね・・・。
是非、僕の所にも来てください!!
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