【オカルト】戸を開ける前に必ず確認する理由

妖怪・怪物・魔物,妖精・小人・神話・昔話

 

88 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2012/07/10(火) 18:14:17.17 ID:7z/4eY+20

友人の話。

 

 

88 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2012/07/10(火) 18:14:17.17 ID:7z/4eY+20

彼はその昔、山深い集落に住んでいたのだが、そこには変わった決まり事があった。
そこの納屋は大体が屋外に据えられていたのだが、ここに入る時には、
その中に人が居ようが居まいが、戸を開ける前に「開けるぞ」とか「入りますよ」と一声掛けないといけないというのだ。

 

 

88 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2012/07/10(火) 18:14:17.17 ID:7z/4eY+20

何でも、その集落には“納屋の婆”と呼ばれる怪人がいて、不用意に納屋に入るとこれに出会すからだという。
うっかり出会ってしまうと、黄色い歯を剥いて襲い掛かってくるのだと。
その昔、神隠しにあった者が出ると、それは運悪くこの婆に連れて行かれたのだろうと囁かれていた。
恐ろしい反面、人を嫌っているようで、そのため外から声を掛けらると姿を隠すのだということだ。
「一種の山姥みたいな感じで恐れられてたよ。
 実際は、いきなり余所へ入るなっていう、戒めなのかもしれないけどな」

 

現在彼は街に下りて暮らしているが、
例え自分の部屋に入る時にでも、ノックして声を掛ける習慣は身に染みついているそうだ。

 

 

Right Caption

キキ

ふむ・・・逆なら聞いた事あるなぁ。
誰もいないのにノックをしたら、ノックが返ってくるという。
ノックは相手がいると思ってするものだから、誰もいない部屋をノックする事で魔を引き込むらしい。
存在すると思い込めば、本当に存在していしまうって事だね。
人間の思い込みというのは、良い意味でも悪い意味でも凄いと思う