【オカルト】用水路に落とすモノ

呪い・怨念,心霊スポット・パワースポット

 

33:05/07/23(土)07:24:56.80ID:gYEqxDfL0

大学の後輩から聞いた話。
I県出身の後輩Tが、小学校低学年の頃に体験した話だそうだ。

 

 

33:05/07/23(土)07:24:56.80ID:gYEqxDfL0

田んぼが沢山あるような田舎の道、砂利の歩道と車道の境目にある縁石に乗って歩いていた。
そして道路・歩道と田んぼを区切るように水路があった。
するといきなり、T少年の右側面を誰かが思い切り押し、そのままT少年は水路に真っ逆さまに落ちた。
しかし水路には十分な水量があったため、T少年は打撲や骨折などの怪我を負わなくてすんだのである。
水面から顔を突き出して、高い壁の向こうに居るであろう人物に向かって怒りの声を上げた。
しかし誰も自分の様子を伺おうとしない。

 

T「悪戯とかなら、誰かが俺の有様を見ようと覗きません?
 でも誰も覗こうとしないし、居たとしても立ち去る足音もしなかったんす」

 

それから、浮きながら一通り怒りのままに声を上げていると、突き落としたであろう人物の声が聞こえた。
それも、自分と同じ水路で、
自分の耳元で、まるでイヤホンでもしているかのように、その声しか聞こえないくらいハッキリした声。
「あれ、いきてる」
女の子の声だったと言う。
振り返っても誰も居ない。水路の上を見ても誰も覗いていない。
途端に一人で水路の中に取り残され、意味不明の幻聴も聞こえ出したのかとT少年は軽いパニックを起こして、
助けの叫びを上げた。
爪先立ちで辛うじて立てる水嵩、水路は壁が高くて上れない。
T少「助けて!!誰か助けてぇ!!」
夕方になっても泣きながら助けの声を上げていると、たまたま仕事終わりの農家の人が声を聞きつけて助け出してくれた。
T少年は全身ずぶ濡れで、家まで車で送ってもらい、自分に起きた出来事を話して聞かせた。
しかし変な子どもだと思われたくないので、女の子の話は伏せた。
この話は学校や市の役員にまで届き、その道に柵が設置されたそうだ。

 

T「でも、祖父には全部話したんです。そしたら女の子の話をしてくれたんす」

 

 

33:05/07/23(土)07:24:56.80ID:gYEqxDfL0

戦後まもなくの話。
配給がやっとその地方にやって来て、ふらふらになりながら母の代わりに食料を貰いに行く姉妹が居たそうだ。
尋常小学校で久しぶりの食料を目の当たりにして、大層腹を空かせた姉が妹を田んぼに落として殺したそうだ。
食べるものが居なくなれば、自動的に自分の腹の中に入るのだ。
姉は「妹は空腹の余り田んぼに突っ込んで溺れ死んだ」と吹聴して、事無きを得た。
その後、妹が死んだ周辺では飢饉が起こり、沢山の死者がでたので、お地蔵様を立てて弔いを行い鎮めたそうだ。

 

T「祖父は、その妹の霊じゃないかって。っていうのも、あそこら辺は見通しが良いのに、よく事故が起こるんです」

 

事故を減らす第一歩として、柵が立てられた。
今でもその柵は立っている。

 

 

Right Caption

キキ

お腹が空いて死にそうな時、食べ物が貰えそうと思っていたら殺される・・・。
まるで犬神憑きだね・・・。
それは確かに呪いや怨念が強く残りそうよね。
妹の無念さがその場所に留まり続けてもおかしくない・・・