【オカルト】人の影に死の臭いあり

狂気・おかしい・ヤバい,生きてる人間が一番怖い

 

199 :本当にあった怖い名無し:2003/08/21(日) 19:23:56 ID:H5ytX41G0

小学生の頃、よく遊んでいた友達にAという奴がいた。Aは俺の1歳年下で、少し気弱な奴だったが、ゲームが上手く、よく笑うかわいいやつだった。

だが、Aは中学に上がると悪い奴らとつるむようになり、俺は話すこともなくなってしまった。

 

 

99 :本当にあった怖い名無し:2003/08/21(日) 19:23:56 ID:H5ytX41G0

ある日、夜中にコンビニへ行く途中にAの家の前を通ると、Aの親父さんが頭から血を流して「いてぇ・・いてぇ・・」とつぶやいていた。

Aの家へは遊びに行ったこともあり、Aの親父さんとも顔見知りだった。

 

「大丈夫ですか?」

と声をかけると、親父さんは俺に手招きをして、裏庭の方へ歩いて行った。俺も後を追い裏庭へいくと親父さんはいなくなっていた。

 

家の中はカーテンが閉まっており、明かりがなく暗いが窓が少し開いていたので、家の中に入ったのかな?と思いしばらく待っていたが、親父さんは出てこない。

窓を開け「おじさ~ん」と小さく声をかけてみたが応答はなかった。

 

どうしたんだろ?と思い中へ入ると真っ暗で少し変なニオイがして、暗くてよく見えなかったが、部屋の隅で誰かが寝てるような感じがした。なんだか少し怖くなり、

「おじさ~ん!」

と大きな声をかけると、すごい勢いでAが2階から降りてきた。Aは俺を見つけると、

「てめぇ、ふざけんじゃねぇぞ!!どうやって入ってきやがった?!」

と、ものすごい剣幕でまくし立ててきた。親父さんのことを話すと、ブルブル震えだした。

 

「て、てめぇ…ふ、ふざけんじゃねぇぞ!!見たのか?オイ!!見たのかよ!?」

俺の襟首をつかむ手は尋常じゃないくらい震え、息は荒く、目が明らかにおかしかった。

 

俺はAが何を言っているのか全くわからず、もう一度、家の前で親父さんが血を流していたこと、その親父さんに家へ招かれたことを話した。

俺の態度から俺が嘘を言っていないと判断したのか、Aは俺の襟首から手をはなした。

「…もういいよ。出てけよ。親父の話は誰にも話すなよ。話したらマジで殺すからな。」

そう言われて俺はAの家を出た。

 

何がなんだか訳がわからなかったが、変わってしまったAの自分に対する態度がとても悲しかった。

 

 

199 :本当にあった怖い名無し:2003/08/21(日) 19:23:56 ID:H5ytX41G0

それから数日後、AとAの友達のBが逮捕された。罪状はAの親父さんの殺害。

 

AとBは1階の居間でAの親父さんをバット等で撲殺したという。俺は驚いたが、もっと驚いたことがあった。

それは犯行日が俺がAの家へ行った日の前日だったということだ。あの日、親父さんはすでに殺されていたのだ。

 

親父さんの姿を見たのは俺だけではなかった。近所の人も犯行日後に家の前で親父さんの姿を見かけており、警察にもそのことを話したらしい。

あの日、部屋の隅で寝かされていたのは親父さんの死体だったのだろう。もし俺がそれに気がついていたら、Aは俺をどうしていただろうか…。

犯行の動機は親父さんの暴力に耐えかねてということだった。だが、本当の理由はそうではない。ひと月ほどたってからAとBの友達と話す機会があり、そこで真相を聞くことができた。

 

AとBが親父さんを殺害した本当の理由…それは親父さんがAの彼女をレ〇プしたからだという。

 

中学生の息子の彼女をレ〇プする。
俺にはちょっと想像ができない。

 

新聞にはこのことは書かれていなかったが、AとBが彼女を気遣って言わなかったのか、警察が発表しなかったのか…。

当時はこの事件に関わる全てが恐ろしかったが、いま思い出すと全てが悲しい。Aは今どうしているだろうか…

 

 

Right Caption

キキ

幽霊となって助けを求めていたのだろうね。
Aの供述が本当なら、親父さんも酷いね・・・。
なんだかやるせない気持ちになるよ・・・