【オカルト】狐か狸か野犬を追い払うための物だ

妖怪・怪物・魔物,山・森・峠

 

73 :本当にあった怖い名無し:2007/12/29(土) 07:52:03 ID:v9+M1wybO

今から20年近く前の話。

 

当時小二の俺は、友人TとIと一緒にTの親に連れられて山登りに行った。
途中で「杖代わりに」とみんなで木の棒を拾い、それを突きながら登って行った。
山頂近くで行き止まりになり、Tの親が抜け道を探しに行ったので俺達三人だけが残された。

 

 

73 :本当にあった怖い名無し:2007/12/29(土) 07:52:03 ID:v9+M1wybO

しばらくするとTの親が戻って来た。
姿や服装は同じだが、どことなく違和感を感じた。
「こっちに道があるから行こう」と言うので、俺はついて行きそうになった。
しかしTがとっさに「この棒は何のために拾ったんだっけ?」と聞くと、「野犬を追い払うためだ」などと言い、
また元来た方向に戻って行った。

 

数分後、別の方向からTの親が帰って来たが、
一回ここに戻って来たかと尋ねても、首を傾げて「戻って来てない」と答えた。
この時、幼いながら狸や狐の化かしは実在するのだと確信した。

 

読みづらい上にあまり面白い話ではないかも知れんが、紛れも無い事実だけを書いた。
しかしあの時Tが機転を利かせて質問していなかったら、どこに連れて行かれたんだろうか?

 

 

74 :本当にあった怖い名無し:2007/12/29(土) 08:09:22 ID:v9+M1wybO

ちなみにそれがあったのは横浜市の外れにある山な。
それほど田舎の出来事でもなければ、それほど古い時代の事でもない。
つまり何が言いたいかっていうと、山の中では昔も今も何が起こるかわからないから気を付けてって事。

 

 

Right Caption

キキ

妖怪って言葉遊びが好きよね。
「両足八足、横行自在にして眼、天を差す時如何」とか。
今回の話は言葉遊びではないけど、持っている棒を相手に認識させて、咄嗟に言葉を引き出したよね。
本来は杖代わりに持ってきた物なのに、野犬を追い払うためだと言えるのは化けていた者の仕業だと言えよう