【オカルト】憑かれる冬山

山・森・峠,狂気・おかしい・ヤバい

 

538 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM :2014/01/31(金) 19:48:49.42 ID:NqzmBTwd0

山仲間の話。

一人で冬山に入っていた時のこと。
朝目を覚まし、雪から水を作ろうと、テントの外に身体を突き出した。
すると、おかしな物が出入り口のすぐ傍に並べて置かれている。
まだ真新しい、ピカピカの黒い革靴が一足揃いで。
少し雪に埋もれているが、周りの雪面には足跡の類なども無く、綺麗なものだった。
出来るだけ手早く朝の支度を済ませ、そこを後にしたのだという。
持ち主不明の革靴は、そこにそのまま置き去りにした。

 

 

538 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM :2014/01/31(金) 19:48:49.42 ID:NqzmBTwd0

その翌日、黒い革靴が再びテントの入口前に並べてあった。
「うわぁ何だコレ」とおののきながら、朝食も取らず慌てて撤収することにした。

 

 

538 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM :2014/01/31(金) 19:48:49.42 ID:NqzmBTwd0

「丁度その日に下山予定だったんだよねー。
 それ以上付きまとわれずに良かった、ホントに良かった」
無事に下山できた時は、思わず腰から力が抜けたそうだ。

 

 

Right Caption

キキ

うむ・・・憑いてきてたっぽいね。
ただ下山したらそこまで憑いては来なかったみたいね。
その山にいる地縛霊といったところだろうか・・・