【異次元】御巣鷹山で亡くなった亡霊が作る霊界【洒落怖】

洒落怖,異次元・異世界

 

231 :本当にあった怖い名無し:2014/11/10 11:07:42 ID:tH1t2Li+0

自分はダムカードなるものを集めていて、今日は群馬県みなかみ町内のダムを見て、その後で群馬県上野村にある上野ダムに行っていた。
地図を見れば分かるが、上野村は山中に孤立した村で、上野ダムはさらにその山の中にあるダム。

 

カード配布場所の日帰り温泉に寄ったのが17時頃で、それから小鹿野(おがの)・秩父まで山道を抜けて横浜まで帰る予定だった。
自分の車にナビはなく、いつも地図持参なので、今日も地図を見ながら山道に入って上野ダムまで行き、来た道を途中まで戻って、国道299号に出る予定でいた。

 

山の中で時刻も17時なので、周辺は真っ暗闇で、灯りは自分の車のライトしかない状態で山道を戻った。

 

 

231 :本当にあった怖い名無し:2014/11/10 11:07:42 ID:tH1t2Li+0

しかし、国道299号を目指して来た道を戻っているハズが、来た道とは全然違う、見覚えのない道に来てしまった。
道が細くなり、すれ違いできない道幅の山道に入り込み、「マイったな。完全に迷った。」と思って車を止めた。

 

しかし周囲を見ても真っ暗で目印になるものはなく、小雨が降っている状態で、星から方向を探すこともできず、地図のどこにいるのかさえ分からない状態になってしまった。
仕方なく日帰り温泉のところまで戻ろうと走り始めたら、「←●●地区」(消えていて読めない)という小さい看板が見え、集落に行けば道を聞けるだろうと思い、矢印の細い道に入ってみた。

 

 

231 :本当にあった怖い名無し:2014/11/10 11:07:42 ID:tH1t2Li+0

すると前に1台の白い車がいたので、その後ろをついて走った。自分が後ろについたらその白い車はだんだんと加速していき、細い道を登っているのに60キロくらいで走り始めた。

 

その車が集落の人かも知れないのでついて走っていくと、後ろにもう1台の車がミラー越しに見えた。前後に2台いて、細い道を相当飛ばしていることを考えると、両方とも地元の車で、集落に戻るところだろうと思った。

 

しかし、走っても走っても山道を登るばかりで集落が見えない。時計を見るとすでに18時半近くで、迷ってから1時間走っていて、燃料計を見ると相当ガソリンも減っている。
前の白い車について登っていたので、戻ろうにも道も分からず、仕方なく前の車について細い道を走り続けた。

 

真っ暗の中で延々と同じ道を走っているような気がして、何かイヤな感じがしたのでラジオをつけた。

 

 

231 :本当にあった怖い名無し:2014/11/10 11:07:42 ID:tH1t2Li+0

ラジオからは、野田幹子の「太陽・神様・少年」が流れていて、自分は昔この曲が好きだったので、少し気が安らいだ。
しかしラジオのパーソナリティが、「今、TVCMでお馴染みの、太陽・神様・少年でした。」と。

 

今?もう30年近く前の曲のはず…と思っていると、ラジオで「お相手は●●●●●でしたー。」と。あえて伏字にしたが、この方はすでに亡くなっている。
パニックになりながら「これは相当ヤバイ」と感じた。

 

もう前の車とか集落とかじゃなく自力で戻ろうと思い、周囲に案内標識がないか注意深く見ながら走っていると、自分が進んでいる方向に「←御巣鷹山(おすたかやま)」という標識が見えた。
御巣鷹山は飛行機が墜落して500人以上が亡くなった山だ。
墜落事故について↓

 

ラジオの曲のこと、亡くなっているパーソナリティの放送、さらに大事故があった御巣鷹山に向かっていること。直感的にこのまま走り続けてはいけないと思い、路肩がある場所で車を停めて、後ろの車を行かせた。

 

このときに前の車と後ろの車のナンバーが見えたのだが、2台のナンバーがそれぞれ【・・49】と【・・42】だった。
末尾が49と42は、陸運局が欠番にしている番号のはず。この2台は現実にここを走っていたのか、幻を見ているのか。

 

 

231 :本当にあった怖い名無し:2014/11/10 11:07:42 ID:tH1t2Li+0

しかし、このまま山を登ってはいけないことだけは感じた。遭難時にはよく山を登れと言うが、御巣鷹山方向に進む気になれない。
車を停めて夜明けを待つか、ガス欠と遭難覚悟で来た道を戻るか。

 

車から降りてみたが、自分の車の灯りがないと何も見えない。当然ながら携帯は圏外。ここまでのことを考えれば、変な世界に来てしまっているのだろう。

 

そうだ!困ったときの般若心経。
自分は仏教系高校卒なので、般若心経は覚えている。しかし、普段ならすっと出る「観自在菩薩…」が出てこない。
あり得ない。自分が般若心経を思い出せないなんて。寝言で般若心経をとなえていたことがあるくらいなのに、こんなこと絶対にあり得ない。

 

・ラジオの「太陽・神様・少年」の曲。
・すでに亡くなっているパーソナリティの放送。
・あり得ないはずの車のナンバー。
・この自分が般若心経をとなえることができない。

 

あきらかにおかしい。変な世界に来ているならば、このままここで待ったとしても、夜が明けないことは十分にあり得る。どうなるか分からないが、来た道を戻ってみることにした。

 

 

231 :本当にあった怖い名無し:2014/11/10 11:07:42 ID:tH1t2Li+0

突然、自分の車のヘッドライトが照らしているところに、バイクに乗ったオッサンが出てきた。バイクは昔の赤いCB750。
しかもこのオッサンの顔は濃すぎて見覚えがある。顔が郷ひろみよりも濃く、島田洋八よりも濃い。

 

自分は10年前に仕事で病んでしまい、職場で自殺未遂をした。即刻病院送りになったが、自殺未遂をした後に、明らかに幻影のこのオッサンを白昼夢的に見たことがある。
このオッサンがCB750に乗ったまま手招きをしている。

 

ついて行くか迷ったが、下りる方向に手招きをしていることと、明らかに幻影なのだが、見たことがあるオッサンということと、ここにいても夜が明けないのかもしれないのならば、ここで登場したオッサンを神と信じよう。
オッサンのCB750に付いていくことにした。

 

 

231 :本当にあった怖い名無し:2014/11/10 11:07:42 ID:tH1t2Li+0

10分も走らないうちに、オッサンがバイクを止めた。オッサンが指差した先には、さっきの日帰り温泉があった。助かった。気が付くとオッサンの姿はなかった。
温泉から車で帰ろうとしていた人に道を聞き、国道299号まで戻ることができた。1時間も走った道を10分で戻った。
あり得ないナンバーの車について走っていた1時間が幻なのか、10分で戻ったオッサンがワープ?を使ったのか分からないが、とにかく戻って来ることができた。

 

帰る前に厚木の実家に寄った。ウチのオカンは霊感がある。オカンに事の次第を全部話すと、
「そのオッサンってこの人?」
と言いながら古い写真を出した。あの幻影のオッサンの写真をなぜオカンが…。しかも、山の中で見た通り、赤いCB750に座って笑ってる。

 

自分の人生で2度も登場している幻影のオッサン。写真の顔も、郷ひろみよりも、島田洋八よりも濃い。
かなり個性的な、好みが割れそうな色男とブサの紙一重的な顔。自分は訳が分からなくなった。パニックになってタバコを10本以上連続で吸った。気を落ち着かせてからオカンのところに戻った。

 

結論から言うと、郷ひろみよりも島田洋八よりも濃いオッサンは、自分の死んだ実の父親だった。父親は自分が1才の時にバイク事故で死んだと聞かされていた。
だから物心ついたときにはすでに父親がいなかったので、ウチは父親がいないのが当然だとずっと思っていた。以下、紛らわしいから「実の父親=郷」と書く。
そのうちにオカンが再婚して、郷のことも言えなくなった。だから、今まで郷の写真を見たいと言ったこともないから、これが40才にして初めて郷との遭遇だった。
しかし、位牌もなく、法事もやらないのは変だとは常々思っていた。今しかないと思い、このことをオカンに言ってみた。

 

郷も自分と同じで、早くに父を亡くしていた。だから郷は母親に育てられていたが、結婚してわずか2年で郷が事故死。
郷母にしてみたら、やっと所帯を持ったと思ったら急逝してしまい、郷母は精神的におかしくなったらしい。
郷母は葬儀のあとで郷の私物をすべて持ち出し、自分の家に持ち帰った。位牌から遺品から何から何まで。少しだけ残ったもののうちの1つが、この写真とのこと。
法事も郷母が「自分だけで執り行うから来るな」と言われ、オカンと郷母は絶縁状態になった。そしてその数年後、郷母も亡くなったとのこと。

 

何だかよく分からないけど、まだ気持ちの整理ができないけど、とにかく自分は死んだ父親に助けられたのだと思う。
やっぱオヤジってすげぇ。オヤジありがとな!でも、オレはそんなに濃くてクドイ顔じゃないけどな。
長文、駄文、失礼しました。

 

 

Right Caption

キキ

御巣鷹山は視える人が視るとヤバいと聞くね・・・
心霊スポットとしてもかなり有名だしね
実際に墜落事故があったのは御巣鷹山とはちょっとズレるんだけどね
でも、あの一帯は霊界みたいになっちゃってるんだろうね