【オカルト】金色が広がる世界

山・森・峠,異次元・異世界

 

210 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM :2013/09/09(月) 18:33:39.29 ID:3e/ol92f0

山仲間の話。

 

 

210 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM :2013/09/09(月) 18:33:39.29 ID:3e/ol92f0

一人で入山していた、初夏の朝。
目が覚めてから、朝の空気を吸いに顔をテントの外へ突き出してみる。
そこに見えたのは、記憶にあった山の風景ではなかった。
辺り一面、見渡す限り金色の海が広がっている。
たわわに実った稲田の真ん中で、彼はキャンプしていた。

 

 

210 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM :2013/09/09(月) 18:33:39.29 ID:3e/ol92f0

テントの中に顔を戻し、混乱した頭を必死でまとめようと努力した。
……駄目だ。何故自分がこんな場所にいるのか、さっぱりわからない。
季節も場所も、まったくあり得ない状況である。
とその時、テントの外から間延びした声が掛けられた。
「あー、間違えた間違えたー。御免、御免よー」
誰だ今の!?慌ててもう一度、顔を入り口から突き出す。
そこは記憶通りの、新緑に覆われた山の風景に戻っていたという。
周りには誰の姿も確認できなかった。

 

 

Right Caption

キキ

どういうことなの・・・。
いったい何をどう間違えたら、そういう事になるんだ・・・。
わけのわからない事が多すぎる・・・