【オカルト】神隠しの前兆

神隠し・失踪,霊界・霊道

 

560 :本当にあった怖い名無し:2008/01/17(木) 14:35:00 ID:Fle3iwOc0

去年の6月か7月くらいの話。

 

うちの母方の祖父が死にました。
通夜と葬式をやるということで、親の実家の北海道に行きました。

 

当日、祖父を神社(?)まで運び、
その夜は従兄弟や叔父、叔母とみんなでそこに泊まり、蝋燭と線香の番をすることにしました。
みんなで寝る支度をして、歯磨いたり顔洗ったりとしていました。
そこは神社なので当然お風呂がなく、自分は髪にワックスをつけていたためどうしても流したくなり、
いっそのこと風呂に入りたいと思っていました。
神社から祖母のやっている旅館が歩いて10~20分くらいの所で、お客さんが泊まっているという事もあり、
母と祖母と父は旅館に戻っていました。
なので、旅館に戻って風呂に入ろうと思い、母に電話をしました。

 

自分は少し霊感が強いのか、子供の時とか幽霊を見たりしたことがあったので、母に電話すると、
『あんた危ないわよ!?
 確かに旅館は近いけど、お通夜の日に夜中歩くなんて、普通の人でも危ないのに、あんた大丈夫なの!?』
と言われました。
でもなぜかその時は、夜中の知らない道を歩くのが怖いとかは全くなく、
とにかく風呂に入りたい!と思い、道を聞き行く事にしました。
今考えればそれもおかしいのです。
基本的にビビりなので、誰かいないとそんな日に、夜中知らない田舎道を歩くなんてことはしません。
でもその時は、なぜか全く気にせず行きました。
『神社を出て真っ直ぐ歩いたら川があるから、そこの橋を渡って、左に真っ直ぐ行けばコンビニが見えるから、
 そこからは分かるでしょ?』
と教えてもらいました。
さほど遠くはなく、来る時は車で5分くらいの距離でしたが、一応心配だったので、
「わかった。まあすぐ着くと思うけど、迷ったら電話するから、携帯目の前に置いといて」
と言い、電話を切りました。

 

その後、そばにいた従兄弟二人と叔母に「いってきま~す!」と言って部屋を出て、
別の場所で飲んでいた叔父にも「いってきます」と言い、神社を出ました。
この時は、しっかりみんな「はいはい~」と言っていました。

 

 

561 :本当にあった怖い名無し:2008/01/17(木) 14:36:24 ID:Fle3iwOc0

そして、しっかり携帯を握り締め神社を出ました。
神社を出てすぐに、暗くてなんの施設かはわからなかったんですが大きい建物があり、
不気味で引き返そうかなと思ったんですが、足は止まらず走っていました。
ちなみに、そこは大通りからちょっと入ったとこなので、街灯はあったんですが、薄暗く人通りもないような場所でした。
でも、心の中で『大丈夫大丈夫』と呟きながら、真っ直ぐ走って行きました。

 

すると、母の言っていた橋が見えたので、そこを左に曲がりました。
あとは真っ直ぐ行けばコンビニがあると思っていたので、全速力で走りました。
ですが、しばらく走っていても全くコンビニが見えません。
10分以上走ったと思います。
母から電話が来て、『あんた今どこ?迷ってない?』と言われ、
「橋曲がって真っ直ぐでしょ?今走ってる」と言ったら、
『そんな時間かからないはずよ?間違えたんじゃないの?』と言われ少し考え、
なぜか「んーもうちょい行ってみる。また電話する」と言い切りました。
後から考えれば、明らかにおかしかったのです。
なにせ車で5分くらいの場所なので、そこまで走るわけがないのです。
しかも橋からコンビニなんて、走ってもせいぜい5分くらいの場所です。
ですがその時は、なぜかこっちであってる、間違ってるはずがない、と思っていました。

 

さらに走っていると、歩道の右手に小さい祠みたいなものがありました。
そこをちょっと過ぎると、車が全く通りません。
そこは北海道の田舎なので、車の通りは確かに少ないのですが、
一応二車線の大通りでしたし、そこの祠を通るまではちょっとは走っていました。
しかし、そこの祠を過ぎてしばらく走っても、一台も通りません。
ほんとに不気味に思えてきました。

 

さらに走っていると、でっかい橋がありました。
その下は川が通っているみたいでした。
川の音に混じり、笑い声が聞こえてきました。
子供がその橋の下の川で遊んでいるような笑い声です。
でも時間は深夜の0時過ぎ。ありえません。
その時やばい!と思い、全速力で来た道を戻りました。

 

 

562 :本当にあった怖い名無し:2008/01/17(木) 14:37:15 ID:Fle3iwOc0

戻ってる時に気づいたのですが、軽く5kmくらい走っていたのです。
戻る前は、全く疲れず、自分の中では15分くらいしか走っていないと思ったのですが、
実は相当走っていて、携帯を見ると時間もかなりたっていました。
とにかくやばい!と思って、誰かに電話と思い、従兄弟、兄、母、に電話しました。
誰も出てくれません。
母にもう一度かけると、出たと思ったら『あ・・・・・ぅ・・・・・・』と言ってすぐ切れました。
電波が悪いんだなと思い込み、走りながら電話をかけまくりました。

 

すると、さっき見た祠のとこを過ぎたあたりで、やっと電話が通じました。
「なんで出ないの!?つか超怖いから!?電話でようよ!?電波悪いならかけなおして!?」
と焦っていたので怒鳴るように言いました。
すると母は、
『電話?鳴ってないわよ?目の前にずっとあるけど。着信履歴もなんも。今かかってきたわよ?』と言いました。
ぞっとしました。
さっき出たのは誰?てか、なんでこっちでは何回も鳴ってるのに、そっちの携帯着信履歴すら残ってないの?
と色々な事が不安になり、
母に「とにかく!車!出して!お願い!大通りのとこまっすぐ!」と言い必死に走りました。

 

30分ほど走って、やっと母と祖母を見つけました。
「あんたどっち行ったの?橋過ぎたら右って言ったでしょ?」と言われました。
今思い返しても、母は左と言っていたと思います。
そして母に事情を説明すると、
「あっち山の方よ?というか橋まで5kmはあるよ?途中で気づかなかったの?住宅減るのに。
 あんた呼ばれてたんじゃないの?」
と言われました。
ほんとに呼ばれたかもしれません。
というか、そんな洒落にならない事を軽く言わないで欲しいものです。

 

ちなみにその後、ビビりつつも風呂に入り、車で送ってもらい神社に戻りました。

 

 

563 :本当にあった怖い名無し:2008/01/17(木) 14:42:47 ID:Fle3iwOc0

その後叔母に、
「○○ちゃん(自分)いつでてったの?」と言われました。
従兄弟も、叔母も、叔父も、誰も俺が出て行ったのを知らなかったのです。
でも俺はちゃんと言ったんです。返事もしっかり聞きました。
でもみんな、いつの間にかいなくなったと言っていました。
ちなみに、兄貴と従兄弟の携帯も、着信履歴に自分の名前はありませんでした。

 

そのまま引き返していなかったらどうなったかと思うと、今でもぞっとします。
後日母が、「神隠しって、案外そういう風に消えたりするのかもね・・・」と呟いて、さらにぞっとしました。

 

 

Right Caption

キキ

完全に誘われてたね
もう少しで神隠しに遭うところだった
きちんと下準備までして、計画性のある神隠しだったね
最初から狙われてたんだろうなぁ
神隠しに遭う人って実際こんな感じなのかな
何から何まで思い通りに操られるって怖い。さらに操られてる自覚もないし・・・